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バンコク - 戒厳令の夜

2006年09月20日

今回の事件は、これまでの4年間のバンコク生活においてもトップクラスの大事件かもしれません。反タクシン政権派の軍がクーデターを起こし、バンコク中心部の繁華街にものものしい戦車が登場しました。

軍に握られてしまった地上波の放送局は、昨夜から通常番組をすべて中止して、国王を讃える荘厳な音楽と、軍からのメッセージの静止画を流し続けています。そうこうするうちに、衛星放送のUBCも電波が途絶えてしまいました(6時間経ってもまだ復旧していません)。

軍の親タクシン派と反タクシン派の間で戦闘が発生する可能性もあるそうで、ここ数日はおとなしく家にいるのが最善かもしれません。

戒厳令とか非常事態宣言という言葉は新聞の見出しで時折見かけますが、そんなのは遠い国の出来事だと思っていました。それがこんな身近に発生するとは…、まさしく驚天動地の出来事であります。

とはいえ、まんじ邸のあるオンヌット地区は、バンコクの中心部からちょっと離れていることもあり、平穏そのものです。

まんじの経営する スクムビット オンヌット ゲストハウス でもお客さまが通常通りチェックイン、チェックアウトされています。戒厳令に入ってからドンムアン空港からタクシーで到着されたお客さまも、道中なんの問題もなかったとのことでした。

ゲストハウスとしてもできる限りの情報収集に努め、お客さまには日本の新聞サイトの情報を印刷した紙を回覧していただいています。タイのマスコミが当てにならないので、現実的に一番早い情報収集手段は日本の新聞サイトになっています。お客さまには、

* 事態が収まるまで繁華街には出かけない
* バンコク内外の交通が混乱している可能性があるので、バンコクから地方へ出かける場合には事前に交通機関の運行状況を確認する

ことをお願いしました。

タイのタクシン首相は、首相一族の不法な株取引疑惑から人心も離れ、野党・軍部、ひいては王室からも信頼を失いつつあります。それでもなお権力にしがみついているさまは、見苦しいとしか言いようがありません。引き際の良すぎる (?) 日本の小泉首相とは実に対照的です。

タクシン氏も「惜しまれながら去る」という武士道的な美しさを演じた日本の首相を少しは見習うべきかもしれません。

しかし軍部が政権を握ると今後のタイはどうなるんでしょうか? 軍人が首相になった場合に、透明性の高い民主的な政府を作れるのか、はなはだ疑問です。これまで10年にわたり、タクシン民主政権のもとで経済的繁栄を謳歌してきたタイだけに、昔の不安定な軍事政権に逆戻りすることだけは避けてもらいたいものです。

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Comments

SHUN さんのコメント

2006年09月20日

日本でのニュースの扱い悪すぎます。
自民党総裁選挙のことばかりで、ネットで文字でしか情報が伝わってきません。
チャットしたタイ人も「何もわからないし電話もつながらない」と言っていました。
最初は民意が強いクーデーターかと思いましたが、憲法停止までなってしまい、軍政色が強くて不安です。

郁子 さんのコメント

2006年09月21日

横浜の郁です。
テレビでは日常生活が戻りつつあると報道しているものもあります。
クーデターという日本では実感のわかない事態に心配しています。
でも阿部総裁誕生の扱いが多くてタイ関連の報道は少ない感じです。
まんじくんの生活拠点がおびやかされることが無いよう、祈ってます。


Manji さんのコメント

2006年09月22日

海外ニュースの扱いが小さいのは仕方がないかもしれません。
それでも、日本人が3万人近くいるタイですし、距離的にも近い国ですから、まだマシなほうだと思います。
アフリカとかでもっと危険な血みどろのクーデターが起きていても、もっと小さな扱いになってしまうでしょう。

CNNやBBCが24時間体制で大々的に報じていたレバノン・イスラエル紛争も、日本ではマスコミの扱いはごく小さなものでした。

日本のマスコミも、もう少し国際報道を強化してもらいたいですね。
NHKもあれだけチャンネル数を持っていて、世界的な支局網も充実しているのに、ニュース専門チャンネルさえないんですから、困ったものです。
その気になればCNN並みの報道チャンネルを作れそうなんですが…

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