7月14日に亡くなったカンボジア専門の写真家 SHUN(遠藤俊介)さん のことが、本日の朝日新聞の天声人語で紹介されているそうです。
遠藤俊介さんは、まんじの 5 年来の友人です。これからプロのカメラマンとしての人生を歩み始めていた矢先に白血病に倒れ、9 ヶ月に及ぶ闘病生活の末、亡くなられました。
右の写真は、2004年9月27日に、私と遠藤君がカンボジアの小村を訪ねた時のものです。
遠藤君は盛んに子供たちの写真を撮っていました。写真には写っていませんが、手にカメラを持ち、被写体の子供たちといろいろクメール語で話している時の様子です。
遠藤君の写真の子供たちがなぜみんな笑っているのかをご存じでしょうか?
遠藤君は子供たちにクメール語でジョークを言ったり、舌を出して「べろべろばー」みたいなことを言って、子供たちの笑いを誘うんですね。子供たちは本能的に遠藤君に好意を抱き、ニッコリと微笑むのです。
エンドー式写真テクニックとも言えるかもしれません。子供と出くわしてからわずか数秒で微笑みを浮かべさせ、すかさずシャッターを切る…、このテクニックには脱帽した覚えがあります。
この Tropical Radio(日本語版)では、SHUN さんに関係する次の 4 つの記事を掲載しています。
♦ 突然の訃報~写真家・遠藤俊介君の夭逝(2007年7月15日付)
♦ 写真家 SHUN (遠藤俊介) さんとの思い出(2007年7月17日付)
♦ 薄命の美少女の病気かと思っていた - 白血病(2006年10月3日付)
♦ 白血病で緊急入院(2006年9月30日付)
タイのゲストハウスで購読しているのは読売新聞だけなので、朝日新聞の活字の記事は読めないのですが、オンライン版で読むことができました。asahi.com へのリンクを貼っても、すぐに読めなくなってしまいそうなので、こちらに引用させていただきます。
天声人語ご家庭のアルバムで、お父さんの影は薄いかもしれない。撮った人は写らないのが写真だ。でも、シャッターに乗せた思いが画面に残ることはある。写真集『カンボジアの子どもたち』(連合出版)にそう教えられた。
戦乱と暴政を見つめてきた自然や遺跡を背に、黄金の笑みがはじける。体より大きいバナナの葉束を運ぶ娘、水牛の背の少年。99年から20回以上訪れた写真家、遠藤俊介さんへの信頼が、かぐわしい靄(もや)のように作品を覆う。
かつて戦場を記録した沢田教一や一ノ瀬泰造は、この地に散った。平和を撮る者に約束されていた豊潤な時は、しかし白血病に断ち切られる。今月半ば、写真集が枕元に届いた3日後、29歳の遠藤さんは一ノ瀬らのもとに旅立った。
婚約者の高瀬友香さんにお会いした。昨夏、カンボジアの勉強会で意気投合し、直後に病気が分かったそうだ。かの国で式を挙げる夢を支えにして、初の写真集に使うコマは病室で一緒に選んだ。
「整理が苦手な人で、まだ膨大な画像データがあります。私たちの子と思い、個展などの形に育てたい」。後書きに「貧しいけれど笑顔のカンボジアを撮り続けようと決めた」とある。平穏の尊さを伝える仕事が友香さんに残された。
本人の写真は奥付に1枚。子供に囲まれ、飛行機のポーズでおどけている。そしてもう1枚。表紙でほほ笑む少女の、とび色の瞳に小さく写り込んだ人影は、キヤノンEOSを構える。異国の、いくつもの柔らかな記憶の奥底に、遠藤さんは永遠の像を結んでいるはずだ。
(asahi.com より引用、2007年07月25日(水曜日)付)
SHUN さん、すごいです。天下の朝日新聞、しかも天声人語で紹介されるなんて…。
2階級特進モノですね~。これで写真集もたくさんの人が見てくれると思います!
本当に良かったね~。


Comments
nao さんのコメント
こんにちは。naoです。
我が家は朝日を購読しているので、
今朝新聞を見て驚きました。
「みんなにSHUNさんの写真の持つ力が伝わったのね・・・本当によかった」という思いと、
活字で改めてSHUNさんが亡くなったことを読んでしまうと、悲しさと悔しさがまた舞い戻ってきてしまって湧き出る苦しい思い、2つの感情が交錯しています。
こんなにも自分がもろい人間だったとは・・・。
そして、こんなにもショックを引きずるとは・・・。
人の「作品」というものの持つ「力」に、今更ながら驚いています。
まんじさんは、心が落ち着いてきましたか?
Posted by: nao | 2007年07月25日 21:57
まんじ さんのコメント
nao さん、ど~も。やっと少し落ち着いてきました。
Mixi で友香さんの日記へのコメントに書いたんですが…(以下、一部抜粋)
志半ばで倒れた SHUN さんの分までがんばらないと…と前向きに考えたら、気が楽になりました。
天声人語にも書いてあるように、友香さんには大きな仕事が残されたわけで、少しでもそれを手伝いたい、と思います。
(タイなのでどの程度役に立てるかは分かりませんが…)
残された人間で「不滅のエンドー帝国」を維持しなければ…。
そんな気がしています。
Posted by: まんじ | 2007年07月26日 10:01
nao さんのコメント
こんにちは*naoです。
もし私にも何かお力になれることがありましたら、
ぜひお声をかけてくださいね!
どうぞよろしくお願いします*
【追伸】
「カンボジア~」写真集が先日届き、拝見しました。
写真1枚1枚に「物語」が感じられました。
早くまんじさんの所にも
届くといいですね。
Posted by: nao | 2007年07月28日 08:49