タイに会社を作ってから、かれこれ1年10ヵ月が経とうとしていますが、これまで何人もの日本人にコミュニティサポート事業部の仕事を手伝ってもらいました。まんじの友だちであったり、ゲストハウスの元お客さんであったり、バンコク在住の知人であったり、と立場はさまざまです。
一般論として、日本人はタイ人に比べ、いくつかの利点があります。たとえば...
- 勤勉で何事にも一生懸命
- こみ入った仕事でもこなしてくれる
- 指示を待たずに自分から積極的に仕事をしてくれる
- 日本人客(ゲストハウス)の応対ができる
- 打ち合わせや作業指示が楽にできる
これまで手伝ってくれたどの人も、それなりに一生懸命やってくれました。この点ではすべての方に感謝しているのですが、その一方で日本人スタッフには大きな欠点もあることに気付きました。
- タイ語ができない・タイ人の考え方を理解していない
→タイ人スタッフとのコミュニケーションが図れず、浮いてしまう - 日本的な仕事のやり方で強引に進めてしまう
→タイ人の反感を買ってしまう - まんじとタイ人スタッフの間に立つ「中間管理職」的な立場に置かれるのに、コミュニケーション能力が低く、問題がこじれてしまう
まんじもだいぶタイ風になってきているとは言え、やはり根は日本人ですので、細かい点においてタイ人スタッフには強い不満を感じることがあります。でも、たとえ私がタイ人に指示したり、注意したり、叱ったりしても、実はそれほど問題になることはありません。
しかし、他の「中間管理職」の日本人が同じことをすると、タイ人から反感を買ってしまうのです。結局ほとんどの日本人は、このトラブルが原因で仕事を辞めることになりました。
この原因は何なのか... ということを長い間考えてきたのですが、最近になってやっと理由が分かってきました。
タイ人スタッフは、給料を支払っている人(経営者や社長)から文句を言われるのは「仕方がない」と思っているようなのですが、同じく給料をもらっている「中間管理職」から注意されると、「なんだエラそうに... お前だって同じ給料取りじゃないか!」と根強い反感を感じてしまうようなのです。
この考え方は日本人にはちょっと理解しにくいですが、特に企業での勤務経験に乏しい田舎の人はこの傾向が強いようです。うちのスタッフはまさにそういう田舎者の集まりですから、タイの村落共同体の価値観をそのまま引きずっているわけです。
また、スタッフのほとんどがまんじ邸に同居しているという家族経営的な会社ですので、いきなり日本から「タイ語もできない見知らぬ外人」が入り込んできてエラそうに振る舞うと、強い違和感(反感)が生まれます。
日本人の中にも、どこかタイ人を見下すようなところがある場合が多く、こういう微妙な心理状況が続くと、関係が険悪化します。
タイ語に堪能で、タイ人のムラ社会の価値観を理解している外国人ならトラブルも起きないでしょうが、そんな外国人はほとんどいないのが実情です。
日本人スタッフに仕事の手伝いをお願いする場合には、こうしたメリットとデメリットを天秤にかける必要があります。日本人とタイ人の関係がこじれてくると、私が間に立って仲裁役を演じなければなりません。これは莫大なパワーと労力が必要になります。
最近は日本人スタッフとタイ人スタッフの間のトラブルには少々うんざりモードです。同じ日本人としては同情してしまうし、一方でタイ人スタッフの言っていることも分かるし…。
これがタイ人の中間管理職であれば、言葉の壁がないので、少しはマシになるのですが、それでも「給料をもらっていない人から注意される」とむかつくのは同じらしい。
今後日本人を雇用するとしたら、「タイ語・英語がある程度できて、十分なコミュニケーションが図れる」ことを必須条件にしたいと考えています。
多民族構成のオフィスは運営が実に難しいです...


Comments
ひいろ さんのコメント
なるほどねぇ・・・なかなか根の深い問題ですね。日本でなら当たり前のシステムが通用しないのは頭いたいですよね。
直属の上司という感覚がないと辛いけどタイの方たちにしてみればえらそうなこという同僚という感じになってしまうんでしょうね・・・そういう問題を解決策を探ってくれる窓口のようなものってタイにはないんでしょうか?
Posted by: ひいろ | 2007年09月21日 08:07