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悩まないでください... 私が話を聞いてあげましょう

2008年10月22日

最近先進国の人たちを見ていると、多くの人が心を病んでいるように見受けられます。
鬱病とか、自律神経失調症とか、深刻な病気に悩まされている方もいます。

私はタイのバンコクで、世界中の人が集い、コミュニケーションを図ることができることを目的とする施設を運営しているわけですが、先進国からのお客さんに時々心の病を抱えた方がいらっしゃいます。

「○○(自国)だと何もかもがイヤになるけど、タイに来るとホッとするんです」

そんな風に話を切り出す方が多いですね。

確かにタイはのんびりした南国の楽園のような印象はありますし、それが観光立国タイの魅力でもあります。

私はこういう方に接すると、「何とか助けてあげたい!」と思って、いろいろ悩みを聞き始めたりしてしまって... そのまま何時間もお話に付き合うこともしばしばです。

心の悩みを抱える人に対する最善の接し方は、ひたすら話を聞いてあげることだと思います。親身にじっくり話を聞いてもらえれば、心も自然と落ちついて行くでしょう。精神の病を薬漬けで治そうなんて、どこか間違っています。

そんなわけで、私の運営するタイのゲストハウスは、ちょっとした人生無料相談所みたいな感じになる時もしばしばです。

しかし問題は... あまりにそういう人が多すぎる! ということでしょうか。

古今東西を問わず、精神的な悩みはいつの世にもあったと思うのですが、最近とみに多くなっているような気がします。

思えば、巷では練炭自殺・硫化水素自殺なんてのが流行ったり、子供が親を殺したり、親が子供を虐待したり... 世紀末はすでに過ぎ去ったのに、世はまさに「世紀末」です。

こうした心の病が増えている原因はいろいろあるかと思いますが、思いつくままに挙げてみると、

* 社会や組織の複雑化によるストレスの増加
* コンピュータ化による非人間的作業の増加
* インターネットの普及による人間関係の希薄化・間接的言葉の暴力の一般化
* 権利や主権を過度に重視するアメリカ式価値観の強制
* 高齢化に伴う社会的活力の減少
* 無責任な権利のみの主張を良しとする風潮
* 無宗教化の進展
* 教育システムにおける徳育の欠如
* 悲観的・否定的な論調の多いマスコミの報道姿勢

こんな感じでしょうか。個々の項目の各論的考察は今後の記事に回しますが、こういった社会の変化はいつの時代にもあったことではないかと思うのです。

古典や明治期の文学作品にも、「最近は世知辛い世の中になったものだ」とか「最近の若い者は...」などという表現が見られます。これは「世間がちょっと前とは違う雰囲気になって、人が変化していく」ことを指しているんですよね。これは昔も今も変わりないのです。

しかしここ20年ほどの社会の変化は、江戸時代や明治のそれに比べて、あまりに熾烈で急激過ぎたのかもしれません。人びとがこの急速な変化について行けず、精神的なひずみを抱え込んでしまった... というのが現状なのだと思います。

ではこれをどのように解決していけばよいのか?

答えは一つしかありません。教育システムを改善することです。知育・徳育ともにバランスの取れた教育システムを作らなければいけません。

これまでの教育システムは、子供を甘やかすほうにばかり改悪され続けてきました。「ゆとり教育」とかがその最たる例でしょう。戦後の偏った「権利重視教育」で育った先生や親が、さらに「権利偏重」の教育を施す... この悪循環が、現在の日本のすさんだ社会を作り上げたのだと思います。

一昨年末に改正された新・教育基本法では、やっとこの点が省みられ、徳育重視の教育システムがスタートしました。

英国では1980年代末にサッチャー政権のもとで教育改革が行われ、20年たった今、その改革が正しかったことが実証されつつあります。偏った歴史観が修正され、学力向上や愛国心の高揚など、すべての点で改善が見られています。

つまり、社会の変化に対応した教育改革というのはいつの世においても重要になるのだと思います。

今の日本の学校の先生方に、この新しい教育基本法の方針に則って、きちんと「教育」できる資質を持った先生方がどれほどいるのか、ちょっと不安要素もありますが、これで日本社会は徐々に改善に向かっていくのではないかと思います。そして、やがては思いやりのある暖かい社会が(少なくとも日本では)実現していくのかもしれません。

そして私個人は、これからもずっと心に迷いを生じた人たちを助けていきたいと考えています。

翻訳や英語の学校では「まんじ先生」と呼ばれていましたけど、今後はカウンセリングの世界でも「まんじ先生」と呼ばれるくらいに頑張ってみたいと思います。

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