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「外こもり」に関する一考察

2008年10月16日

先日、日本のテレビ局の方がゲストハウスに見えました。

「外こもりのススメ―海外のほほん生活」という書籍の著者(日本人)の方が、先頃不幸な事件で亡くなられましたが、その延長線上で「外こもり」に関する番組を制作するそうです。タイに住む「外こもり」の人たちについて取材したいとのことで、協力を要請されました。

しかし残念ながら、私にはあまり日本人の友人・知人はいないのです。タイ人や欧米人がほとんどで、ゲストハウスやレストランに来られるお客さんくらいしか、日本人との接点がありません。

それでも、いざ数えてみると、オンヌット近辺にお住まいの日本人も20人前後は知っていることに気がつきました。

テレビ局の方からうかがった取材対象の条件はちょっと驚くべきものでした。

1) 仕事を持たずブラブラしている
2) 日本が嫌いで逃げてきた
3) お金がない
4) 長期旅行者ではなく、現地で生活している
5) 何かを勉強しているわけではない(留学生ではない)
6) 日本人である
7) 年配者でなく40歳くらいまでの人
8) ロングステイではない
9) タイをベースにして日本に出稼ぎに行っている人は不可

このすべてを満たす人を探しているそうなのです。

欧米人なら数人心当たりはあったのですが、残念ながら日本人の知り合いでは一人も該当者がいませんでした。

そもそも「外こもり」というのは「引きこもり」とは違います。「引きこもり」は無気力で仕事もせず、家に引きこもっているという姿を想像しますが、仮にも海外に移住しようと考える人は、無気力であるはずがありません。

家賃や敷金の支払いもあるし、それなりに出国前に蓄えをしておくことも必要です。

バンコクを例に取れば、日本からの単身赴任者であったり、現地採用で仕事を探したり、タイ語学校やマッサージ学校に通ったり、オンラインでの株取引なども含め、ほとんどの人は、何かしらの生産活動に従事していると思います。

もし海外で日本と同様の「引きこもり」状態になったら、かなり危険な状態になるでしょう。海外での生活資金の枯渇はかなり致命的な状況につながります。

テレビ局の方は「海外で引きこもっている」=「外こもり」だと誤解されているようでした。

もっともゲストハウスにお見えになったのはバンコク支局の方で、その辺の事情も分かっておられましたが、東京の本社が、「海外で引きこもっている」人を指示してきたそうで、かなり困っておられました。

「外こもり」の人たちというのは、意外にアクティブに海外生活を楽しんでいるような気がします。

私のように日本の会社から翻訳業務をいただいたり、現地法人を運営しているような人間は「外こもり」とは言えないのかな?

日本の社会に違和感を覚えてタイに引っ越してきたのは事実ですから、一種の外こもりではあると思いますが、2ヶ月に1度(多いときには毎月)日本に帰っていますので、「こもっている」とも言えないような...

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